お尻の黒ずみがコンプレックスになっているという女性は本当に多いです。
普段あまり見ることはなく、これまであまり気にしたことがなかったけれど、鏡を見てびっくりしたという女性も少なくないのではないでしょうか。

インターネットで調べてみるとお尻の黒ずみについてまとめたサイトなどが多くあり、お尻の黒ずみを美白するクリームなども豊富に紹介されています。
お尻の黒ずみを改善する方法としては美白クリームや保湿クリーム、エステや生活習慣の見直しなど様々な方法があるのですが、中でも短期間でしっかりとお尻の黒ずみを改善することができるのが、病院での治療です。

お尻の黒ずみのために病院に行くの!?と驚く人もいるでしょう。美容皮膚科などでは黒ずみを改善することができり治療があります。
そこで今回は病院でお尻の黒ずみを治療する場合、なぜ病院で黒ずみを治すことができるのか?どんな治療法があるのか?など紹介します。

お尻はなぜ黒ずむの?

お尻の黒ずみを病院で治療する前に、まずはなぜお尻が黒ずんでしまうのか、原因を知っておきましょう。

お尻の黒ずみはメラニンが蓄積して色素沈着を起こしているから

お尻が黒ずむ原因はメラニンが色素沈着を起こしているからです。

メラニンと言えば紫外線をイメージするのですが、メラニンそのものは外部からの刺激から肌を守る役割を持っています。
お尻を直接紫外線に当てることはないのですが、下着などの締め付けや繊維との摩擦などによって起こる刺激もメラニンが発生する原因になってしまいます。
またお尻はデスクワークなどをしている人は特に圧迫などの刺激を受けやすい部分でもあります。
日常生活の中でお尻の皮膚が刺激を受ける機会はとても多くあります。

肌が刺激を受けるとメラニンが発生し、刺激を受けたところに集まります。
必要なくなったメラニンは肌のターンオーバーによって古い角質と一緒に押し出されて、自然と体外に排出されていくのですが、肌のターンオーバーが低下してしまっていると古い角質が剥がれずに残ってしまい、メラニンも皮膚の中に蓄積してしまうので色素沈着を起こし、黒ずみになってしまいます。
ですから、お尻の黒ずみを改善するためには

  • メラニンをできるだけ発生させない
  • 発生してしまったメラニンを出来るだけ早く体外に排出する

の2つが必要になります。

最も早く効果が出るのがレーザー治療!

病院でお尻の黒ずみを改善する際に、最も即効性があるのがレーザー治療です。

レーザー治療のメカニズム

レーザー治療で使用するのは、黒い色に反応するレーザーです。
レーザーを照射して沈着している色素を破壊することでお尻の黒ずみを改善していきます。
現在、美容皮膚科などでお尻の黒ずみの治療に使用されているレーザーは、レーザートーニングとインティマレーザーです。

レーザートーニング

皮膚の表面にある黒ずみの治療に使用されています。弱い出力でムラなく照射することができ、黒ずみが気になる部分に対して均一に照射をすることができます。シミや肝斑などの治療にも使用されており、角質層が薄いデリケートな部分でも安全に使用することができます。

インティマレーザー

角質が厚い場合や皮膚の深い部分で色素沈着が起こっている場合に使用されます。インティマレーザーの場合は極薄の皮膚の角質を黒ずみごと削り取り、除去します。一般的なシミを消すレーザーとは違い、体の内側から黒ずみを除去することができるので施術の効果はより高いものとなります。

お尻の黒ずみを除去する場合には一般的にレーザートーニングを使用する美容皮膚科が多くなっているのですが、場合によってはインティマレーザーを使用する場合もあると考えておいてよいでしょう。
ただし、レーザートーニングとインティマレーザーでは、施術の回数や費用、痛みなどに違いが出てきます。

レーザートーニング インティマレーザー
回数 1~2週間に一回の治療を5回~10回 最短1回
費用 一回あたり10000円前後 一回あたり10万円前後
痛み チクチクとした軽度の痛みがある場合がある 麻酔を使用するので痛みはないことがほとんど

レーザー治療の流れ

カウンセリング

まずは美容皮膚科などでカウンセリングを受けます。
カウンセリングでは、体質や体調、肌の状態などを見て、生活のリズムなどを聞かれます。
治療の手順や効果、注意点、アフターケアの説明などもカウンセリングの際に聞くことができます。

治療について不安や疑問がある場合にはこの時に納得が行くまで話を聞きましょう。また施術を行う際に痛みが怖い場合にはカウンセリングの際に医師に相談しておくことで対処してもらえる場合もあります。カウンセリングが終わると後日予約を取って施術となります。

施術当日

施術当日は、お尻の黒ずみの場合はレーザーの照射時間が10分程度です。施術は日帰りで行うことができますが、入浴や飲酒、過度な運動など、体が温まって血行がよくなると痛みを感じることがあるので施術当日はシャワーで済ませましょう。

アフターケア

レーザー治療を行うと肌は乾燥しやすくなっており、日焼けなどもしやすい状態です。
ダメージを受けることで黒ずみが再度出来てしまったり、悪化してしまったりするので日焼け止めや保湿剤などのアフターケアを忘れないようにしましょう。
病院ではレーザー治療後に軟膏や保湿剤、ビタミンCなどの内服薬が処方されます。

古い角質を除去して黒ずみを綺麗にできるケミカルピーリング

お尻の黒ずみを改善するためにエステでも取り入れられているのがケミカルピーリングです。

美容皮膚科などでもお尻の黒ずみを治療する目的でケミカルピーリングが取り入れられており、医療機関でのみ使用することができるピーリング剤を使用し、医療従事者が施術をすることで治療を効果的に受けることができます。
ニキビ治療などにも使用されるケミカルピーリングは、薬剤を適切に選ばなければ安全に効果を得ることが難しいのですが、病院であれば安心して治療を受けることができます。

ケミカルピーリングのメカニズム

ケミカルピーリングに使用される薬剤には酸が含まれています。
この酸の力を使って角質を溶かすことで古い角質を除去することができ、色素沈着を薄くすることができます。古い角質を落とすことで、肌のターンオーバーを促進し、サイクルを整えることができるのでお尻の黒ずみを治療することができます。
肌のターンオーバーが促進されると新しい皮膚が生まれる機能も高まるので、黒ずみを根本的に改善することにも繋がります。

回数 2週間に一回の治療を5回から10回
費用 一回あたり5000円~10000円
痛み 薬剤の種類や体質によって痛みを感じる場合がある

ケミカルピーリングの流れ

カウンセリング

ケミカルピーリングを行う前には必ずカウンセリングを受けます。
皮膚の状態や体質、黒ずみの状態、アレルギーの有無などを聞かれ、施術やアフターケアについても説明があります。不安や疑問がある場合にはカウンセリングの際にしっかりと聞いておきましょう。

施術当日

黒ずみが気になる部分にピーリング剤を刷毛などを使って塗っていきます。
施術中には担当の医師が痛みの具合などを聞いてくれるので、違和感など何か不安があったら、その都度伝えましょう。

アフターケア

ケミカルピーリングで古い角質を除去することで新しい肌がむき出しになってしまいます。紫外線や刺激などのダメージを受けやすくなっているので施術後のケアはとても重要です。

施術を受けた日は、熱いお湯なども刺激になってしまうので入浴は控えましょう。
日焼け止めクリームなどを使って紫外線対策を行い、乾燥を防ぐために保湿をしっかりと行いましょう。ケミカルピーリングを行うと乾燥や痛み、赤みやかゆみなどが起こり、症状がなかなか治まらないという場合があります。違和感を感じたらかかりつけの医師に相談をするようにしましょう。

強力な作用を持つ外用薬で治療する

お尻の黒ずみを治療する際に使用されているのが、ハイドロキノンやトレチノインが含まれている塗り薬です。
それぞれが配合された外用薬をセットで使用することが多いのですが、どちらも日本国内では濃度制限がかけられているので、医師の指導のもと、用法容量、使用期間などをしっかり守って治療をすることで安全にお尻の黒ずみを治療することができる外用薬です。

ハイドロキノンとトレチノインとは

ハイドロキノン

ハイドロキノンは肌の漂白剤と言われるほどの強い美白効果を持つ成分です。
アメリカなどではシミやくすみのケアに広く使用されており、美白と言えばハイドロキノンが主流です。

ハイドロキノンはいちご類やコーヒー、紅茶など自然界に存在する成分で、還元作用があることから写真の現像に使用されていたのですが、現像をする人の肌が白くなっていることから美白作用があることがわかり、美白成分として使用されるようになりました。

ハイドロキノンの還元作用を利用することで、お尻の黒ずみの原因になるメラニンの生成を抑制することができるので黒ずみを根本的に治療することができます。またすでに出来てしまった黒ずみを薄くする効果もあります。

日本国内では2%までであれば化粧品などに配合することができますが、それ以上の濃度の場合は病院での処方が必要になります。
また病院で処方されるハイドロキノンも副作用の問題などから5%の濃度が限界です。またアレルギーを起こしてしまう人がいるので、その場合はルミキシルなど他の美白成分が処方されることがあります。

トレチノイン

トレチノインはビタミンA誘導体の一種です。
私達の血液の中にも微量ですが含まれているので、アレルギー反応を起こしにくい成分です。
トレチノインはアメリカではニキビ治療薬として広く使用されている成分で、ハイドロキノンと違い、トレチノインには強力なターンオーバーの促進効果があります。これによって皮膚に蓄積したメラニンを体外に排出することができるようになり黒ずみの治療に役立てることができます。

日本国内ではトレチノインは化粧品に配合することはできません。トレチノインは医療機関でのみ取り扱うことができる成分なので必ず専門医の指導のもと、処方されたものを使用するようにしましょう。また妊娠中の女性は胎児に影響を及ぼす可能性があるので使用することはできません。

ハイドロキノンとトレチノインをセットで使用する

ハイドロキノン メラニンが新しく生成されるのを阻害する 美白作用
トレチノイン 出来てしまったメラニンを皮膚の外に出す ターンオーバーを促進する

このように、ハイドロキノンとトレチノインはそれぞれ働きが違います。
トレチノインを使用することでハイドロキノンの肌への浸透力を高めることができるので、お尻の黒ずみの治療の場合にもハイドロキノンとトレチノインが一緒に処方されることがほとんどです。

ハイドロキノンとトレチノインを使った治療の流れ

ハイドロキノンとトレチノインを使ってお尻の黒ずみを治療する場合、2ヶ月~3ヶ月を1クールとして最初の2週間~6週間はハイドロキノンとトレチノインを使って黒ずみを解消します。残りの4週間~8週間はハイドロキノンのみを使って肌の炎症を冷まします。

1クールの治療で必要なもの

  • ビタミンC誘導体ローション(皮膚科からの処方ではなく、市販のものでもOK)
  • トレチノイン
  • ハイドロキノン
  • 保湿用のオイル

塗る手順

  1. 肌を清潔にする
  2. ビタミンC誘導体ローションを塗る
  3. ビタミンC誘導体ローションが乾いたら、トレチノインを黒ずみが気になる部分だけ薄く塗る
  4. トレチノインが乾いたら、ハイドロキノンを上から薄く塗る

この手順で一日2回、朝晩黒ずみが気になる部分に塗っていきます。

ハイドロキノンとトレチノインは強力な作用を持つ薬であることから、トレチノインとハイドロキノンを塗っていて、赤みや皮向けが始まったらターンオーバーが始まっているサインなので、トレチノインの使用を中止して、ハイドロキノンだけを塗る期間に移行します。
移行のタイミングがわからない場合や赤みや皮向けがひどい場合、ハイドロキノンでアレルギーが出る場合などは、すぐにかかりつけの医師に相談するようにして、自己判断で使用を続けないようにしましょう。

赤みや皮向け、ピリピリとした痛みなどが副作用として現れ、ひどい症状になる場合には、薬の濃度を下げて使用することもできます。
また1クールで納得のいく白さにならない場合には、1ヶ月から2ヶ月の休止期間をおいて再度使用することができます。

トレチノインとハイドロキノンを使用する治療にかかる費用

外用薬として美容皮膚科などで医師の指導の元使用しなければならないので、ハイドロキノンもトレチノインも医師の処方が必要になります。
ハイドロキノンやトレチノインの濃度が高ければ高いほど強力な効果を得ることができますが、その分費用もかかります。

一ヶ月分で6000円前後となります。
これはハイドロキノンとトレチノインのみの費用なので、この他に診察料などが必要になります。

体の内側から黒ずみを綺麗にする内服薬

美容皮膚科などでレーザー治療やケミカルピーリング、ハイドロキノンやトレチノインなどを使用してお尻の黒ずみを治す場合には、一緒に内服薬が処方されます。内服薬単体で処方されることもあるのですが、お尻の黒ずみにダイレクトにアプローチできるというわけではなく、即効性も低いので、サポート的な意味で、美白成分や肌のターンオーバーを促進し、機能を高める内服薬を併用することになります。

【処方される内服薬】

  • ビタミンC(シナール)
  • トラネキサム酸
  • ハイチオール
  • ビタミンE(ユベラ)

内服薬だけの費用は服用する期間や量にもよりますが、2000円程度になります。

まとめ

美容皮膚科などの病院でお尻の黒ずみの治療をすることで、短期間で確実に黒ずみを除去することができます。
ですが、一度治療を行ったからと言って普段のケアや生活習慣の見直しをしなければ、また黒ずみは再発してしまいます。
また病院でお尻の黒ずみを治す場合、そのほとんどは健康保険を適用することができないので高額な費用がかかります。

副作用の問題や治療で伴うリスクと費用など、病院でお尻の黒ずみを治療する際にはしっかりと考えて検討しましょう。美容皮膚科の多くは無料でカウンセリングを行っているので、まずは相談をしたいという場合に利用することができます。